直線上に配置

リールは、スーパースローオシュレーション(密巻)orクロスラップ?

シマノの密巻と、ダイワのクロスラップ
どちらが飛ぶ?
と、聞かれた時
シマノの密巻の方が飛ぶ!
と答える方の方が多いかもしれません

でも
厳密に言えば
スーパースローオシュレーション、クロスラップでどちらが、放出抵抗が少ないか?
という事に関して、ほとんど差は無い!
むしろ、糸が交差することによって
下糸に対して上糸が浮くようになるクロスラップの方が
抵抗が少ない可能性があるようです

でも、投げ釣り師では、密巻の方が...
 
という、気持ちが多い方も沢山居ます
 
密巻にすると、前から後ろに糸が抜けて行く時は
抵抗は確かに少ないかもしれないが、
後ろから前に抜けて行く時は
後ろの糸が、前の糸に必ず当たりながら出て行くので
抵抗は大!

スピニングリールでは前後にストロークするので
トータルでは同じ

特にストレートスプール使用時には
後ろの糸が前の糸に当たりながら出て行く
現象は顕著に現れるはず
(ナイロン用は、マルチテーパースプールですので
ある程度緩和されるものと推測される)
  
シマノでは現在、減速ギアを入れた方式=スーパースローオシュレーション(密巻)
従来通りの、減速ギアの入らないトラバースカム方式=密巻でない
と定義しているようです
 
密巻にすると、見た目はかなり綺麗で
抵抗無く出て行くように思えますが
巻き取り時は、糸の巻き取り角度が浅いため
スプールの上端、下端で、糸が食い込む可能性が大
 
ストロークの長い投げ釣り用リールだと
1色ワンターン等というように
糸が食い込むポイントは少なくて済みますが
汎用タイプのリールでは、ストロークが短いため
投げ釣り用に続いて出した
汎用で、スーパーオシュレートを採用したリールに関しては
バックラッシュなどのトラブルが続出して
一時期、かなりの不評を得たようです

しかも、PEライン使用時にテンションが緩いと、
上糸が下糸を引っ張り出していくために
1色ワンターンのリールの場合、次のターンの糸を引っ張っていくため
従来の様な巻方のリールに比べて、ひどいトラブルを起こしたりします

現在では、シマノでは汎用リールでは
スーパースローオシュレーションの機種でも
ある程度の角度で糸を巻き取って行くようになっているようです

新型EV、FVシリーズも、密巻と言っていますが
上級者向けのリールというよりも
エントリー向けの製品と出しているため
そういう部分のトラブルを軽減するためか
実際に使ってみると
どこが密巻???というくらいの巻角度で
糸を巻いて行きます

ダイワでは、現在
上糸が下糸を押さえ込むように
交差するポイントをずらしながら
ある程度の角度で巻き込む
クロスラップという方式を採用しています

この方式の方が、スプールの上糸が下糸に食い込みにくくて
トラブルが少ないとダイワでは言っています

確かに旧タイプのSS-45、SS-45U,Z-45Tと
クロスラップ採用のZ45C、Z45Uでは
手で糸を解くと、上糸が下糸に食い込みにくくなっているのが
実感できます
 
シマノの密巻だと、キャスト時の糸の放出時の音が出なくて
ダイワのリールは音がする!
だから、ダイワのクロスラップより、密巻の方が抵抗が少ない!
と、よく言われます
 
密巻(スーパースローオシュレーション)を最初に採用した
シマノのチタニウムのスプールは、
デザイン的に穴空け加工で軽そうな印象ですが
実際の造形は、表側は極端に薄い金属に、
裏側から樹脂を射出して、しっかりと固めたかなり凝った作りで
ダイワのZ45CやZ45U、夢屋などの金属スプールに比べると
実際にはかなりの重量があります
 
基本は、樹脂なので、スプールが音を反響しないが
ダイワは、金属鍛造もしくは、金属のマシンカット
 
指で叩くとカンカンと高い金属音がするように
糸が当たることで
シャラシャラという音が出て当たり前
 
シマノの様に2層にして裏側に樹脂使うなどの対策をすれば
音が出なくなるのかも知れませんが、
そういう事をやることによって重くなるのは確実
 
そういう、部分の味付けがうまいのが、シマノ
 
そういう機能に対して無駄なことをやりたくないのが
ダイワというような気がします

ちなみに、白スプール、青スプールという
樹脂製のスプールが
いくつかの販売元から出ていますが

素材は樹脂なので、
金属スプールのダイワのリールに付けた場合
放出時の音はかなり軽減されます

巻心地に関しては、さすが自転車パーツで世界に君臨しているシマノの製品
リール作りにもうまく応用して、滑らかさに関しては
他の追随を許しません

こういうふうに検証して行くと
スーパースローオシュレーションとクロスラップの違いというのは

より綺麗に巻き取れて、見た目が美しく
ユーザーがその部分でも満足できる密巻と
使用時のトラブルを出来るだけ少なくするクロスラップという、
ここでも、メーカーによるリールの設計思想の違いが現れているのかも知れません

ただ、シマノの動向として気になるのは
中級グレードの汎用機ですが
05モデルのバイオマスターが
01モデルから採用していた
密巻(スーパースローオシュレート)を、やめてしまって
通常のトラバースム方式に戻してしまった事です


投げの人間にとって、最後の1色程度を手で押さえて巻く
テンション巻というのはトラブルを起さないために
今では、多くの方が、当たり前にやっていますが
そういう事はやらない(出来ない)
釣種の場合は、やはりトラブルが多いようです

投げに関しては、絶大なる密巻支持派(シマノ派)が多いため
スーパースローオシュレートが
今すぐ無くなるという事は無いと思いますが

以前の様な2スピードオシュレーションなどの
新たな提案が出て来るのかも?しれません

最後の判断は、ユーザーの皆さんでしてください




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